出雲大社の参拝方法・参拝ルート(順番)などをまとめました!

出雲大社には年間600万人の方々がお越しになりますが、そうそう訪れるのは難しいですね。

折角のご参拝ですので、たくさんのご利益を授かりたい。

そこで、出雲大社の参拝方法・参拝ルート(順番)などを纏めました。

是非、ご参考にお願いします。

 

出雲大社の正しい参拝方法は?(お参りの仕方)

一般的な参拝方法は「2礼2拍手1礼」ですが、出雲大社(お参りの仕方)では「2礼4拍手1礼」になります。

なぜ、出雲大社では「2礼4拍手1礼」なのでしょうか?

 

実は、出雲大社では「8拍手」が正式です!

出雲大社の正式な参拝方法(仕方)は「2礼8拍手1礼になります。

出雲大社公式ホームページを拝見しますと、

数字の「8」は古くより無限の数を意味する数字で、8拍手は神様に対し限りない拍手をもってお讃えする作法です。
平素、日常的には半分の4拍手で神様をお讃えする4拍手の作法としていますが、お祈りお讃えするお心に差はありません。
(出雲大社公式ホームページ 一部抜粋)

普段の参拝方法では、半分の略式作法を用いているとのことです。

この「4拍手」には様々な説があるとのことで、

  • 4拍手の「4」は、幸せの「し」を意味している。
  • 4季を表し、実りと繁栄を祈願している。
  • 東西南北(4方向)を守護する神に敬意を示している。

などなど、出雲大社の参拝方法は、とても興味深いですね。

 

正式な参拝方法をおこなう時期(例祭・勅祭)

「2礼8拍手1礼」は、年に1度、出雲大社「例祭(勅祭)」のときの正式な参拝方法とされています。

普段の参拝では半分の略式になりますが、8拍手の「8」は、縁起が良い末広がりの意味があります。

詳しい情報(参拝方法)は、こちらの記事をご参考に!

→ 出雲大社の参拝方法はなぜ「四拍手」? 一般的な作法と異なるわけとは

 

参拝ルート・順番①(一の鳥居~四の鳥居)

折角の参拝ですので、一の鳥居(石の鳥居)から順番に参拝して欲しいです。

出雲大社では、一の鳥居から拝殿までの間には、4つの鳥居があります。

心身を清めながら鳥居を一つ一つくぐり、拝殿へ参拝に向かいます。

① 一の鳥居
② 神門通り
➂ 二の鳥居
④ 勢溜(せいだまり)と下りの参道
⑤ 祓社(はらえのやしろ)
⑥ 祓橋(はらえのはし)
➆ 三の鳥居
⑧ 手水舎(てみずや)
⑨ 四の鳥居

 

 

出雲大社 境内マップ 20220122

(出典:出雲大社 公式ホームページ

 

一の鳥居(石の鳥居)

「一の鳥居」は、出雲大社から南に300メール、堀川をまたぐ宇迦橋(うがばし)近くにあります。

とても大きな鳥居ですが、その高さは、出雲大社の御本殿を超えない高さ23メートルです。

そして、出雲大社の正門(勢溜)までが、神門通りになります。

 

出雲大社 神門通り

かつての門前町として栄えたのが、出雲大社の西側(四つ角付近)にあります。

大正3年に、新たな参道として作られたのが、現在の神門通りです。

そして、神門通りとともに、建てられた鳥居のが「一の鳥居」になります。

 

現在の神門通りは、平成の大遷宮(平成20年~31年)にあわせて整備されました。

通りには石畳を敷き詰めて、神門通りとしての風情を引き立てています。

そして、神門通りの終わりには、

老舗旅館「竹野屋」があり、「竹内まりや」さんのご実家としても有名な老舗旅館です。


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二の鳥居(以前は、木の鳥居)

出雲大社 二の鳥居_20220130

「二の鳥居」は、現在は鉄製の鳥居ですが、以前は木の鳥居として出雲大社の正面にありました。

老朽化と安全性などを考慮し、平成の大遷宮の一環として、2018年10月に建て替えとなりました。

 

勢溜(せいだまり)と下りの参道

勢溜

出雲大社 勢溜の屋台20220615
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出雲大社 二の鳥居をくぐると、左右に大きな広場があります。

江戸時代において、この広場では芝居小屋や出店などが並び、静粛な境内とは異なり、賑やかな場所であったそうです。

その頃から、参拝者の勢いが溜まる場所として「勢溜」と言われます。

 

下りの参道

出雲大社 下り参道
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勢溜からは「下りの参道」になります。

参道では左右どちらかの端を歩いてください(真ん中は神様が通る道です)。

そして、参道を歩くと空気感が一変し、普段の空気感とは異なるのが五感で感じることができます。

とても、不思議な感覚になります。

 

祓社(はらえのやしろ)

勢溜の後、下り参道の途中右側に「祓社」があります。

この社には、祓井神(はらいどのかみ)が祀られています。

祓井神は、大国主大神様の御神威(ごしんい)をお受けできるよう、心身についた穢れ(けがれ)を清めてくれます。

出雲大社の参拝には、とても重要なポイントですね。

詳しい情報(祓社)は、こちらの記事をご参考にお願いします。

→ 出雲大社の祓社・はらえのやしろ! 最初に参拝をすることが大事と伝えられるわけとは?

 

祓橋(はらえのはし)

「祓橋」は、素鵞川(そががわ)にかかる橋です。

素鵞川は、出雲大社の背後にある、八雲山(禁足地)から流れる清流です。

「祓社」での参拝、そして「祓橋」を渡ることで、二度も心身を清めます。

それぐらい、祓橋を渡ると、さらに神の領域に近づくことを意味しています。

 

三の鳥居・松の参道

祓橋を渡ると、「三の鳥居」と「松の道」があります。

その松は、樹齢400年を越える貴重な松になり、松の道では、両端の道を歩きます。

松と松との間の道は、貴重な松の保護のため通行禁止です。

そのため、三の鳥居では、鳥居の前で一礼して、左右両側の道を歩きます。

 

御慈愛の御神像(因幡の白兎)

出雲大社 大国主大神 20220212

三の鳥居・松の参道を過ぎて左手には「御慈愛の御神像」があります。

「御慈愛の御神像」とは、皮をむかれて傷ついたうさぎに、大国主大神が手を差し伸べ助けたと伝わる「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」のシーンを表したものです。

 

ムスビの御神像

出雲大社 ムスビの御神像20220625

そして、三の鳥居・松の参道を過ぎた右側には「ムスビの御神像」があります。

「ムスビの御神像」とは、ある日突然、大国主大神の前に光(幸魂奇魂・さきみたま くしみたま)という「魂」が現れました。

大国主大神は神になる修行中の頃で、苦難が繰り返すなか「幸魂奇魂」のおかげで知識・経験などを身につけられました。

その結果、誰からも尊敬される神・「ムスビの大神」として称されるまでに至ったシーンを表現されてます。

 

手水舎(てみずや)

出雲大社 手水舎20220624

古来より水は洗い流すものとされ、手水舎では、人の罪と穢れ(けがれ)を流すといわれます。

祓社と祓橋では、心身についた穢れを清めました。

そして、手水舎では、「両手」と「口の中」を清めます。

出雲大社でも、手水舎での作法は一般的です。

  • 柄杓(ひしゃく)を右手に持ち、水を汲み、左手にそそぎ清めます。
  • 柄杓を左手に持ち替えて、同じように、水を汲み、右手にそそぎ清めます。
  • 再び、柄杓を右手に持ち、水を汲み、一口分の水を左手で受けます。
  • 左手で受けた水で、口の中を清めます。
  • そして、左手にそそぎ清めます。
  • 最後に、柄杓を立てながら、残った水を柄杓に伝わして、柄杓と右手を清めます。

 

注意することは、

  • 柄杓には、口をつけない。
  • 口の中を清めた水は、水盤に入れない。
  • 両手と口の中を清めた後は、ハンカチなどは使わない。
  • 清めた手で、頭などを触らない。

 

四の鳥居(銅の鳥居)

ここまで、3つの鳥居をくぐりました。

そして、祓社と祓橋、手水舎で、心身と両手、口の中を清めました。

最後にあるの鳥居は、「四の鳥居」です。

一礼して四の鳥居をくぐり、いよいよ拝殿へ参拝に向かいます。

 

参拝ルート・順番②(拝殿~神楽殿)

拝殿からの参拝順番は、反時計回りといわれます。

まずは「拝殿」への参拝に向かい、八足門から本殿の周りを反時計回りに参拝する、参拝ルート(順番)になります。

① 拝殿(はいでん)
② 八足門(やつあしもん)
③ 東・十九社(じゅうくしゃ)
④ 素鵞社(そがのやしろ)
⑤ 本殿西・遥拝場(ようはいじょ)
⑥ 西・十九社(じゅうくしゃ)
⑦ 神楽殿(かぐらでん)

 

拝殿(はいでん)

四の鳥居をくぐると、目の前に「拝殿」があります。

まずは、拝殿を参拝してください。

 

八足門(やつあしもん)

拝殿の後ろにあるのが「八足門」です。

そして、八足門の奥には「本殿」があります。

八足門は、お正月や特別の日を除き、門は閉じています。

そのため、八足門から本殿に向かって参拝します。

 

十九社(じゅうくしゃ)

八足門を右手に進み、左側に曲がると「十九社」があります。

神在月(かみありつき)では、全国の神々が、出雲大社にお越しになられます。

そして、神迎えの神事(かみむかえのしんじ)を終えると、神々は、十九社でくつろがれます。

十九社は、境内の東と西にあり、東側を「東・十九社」、西側を「西・十九社」と言います。

それぞれの十九社でも、参拝します。

【紹介記事】 出雲大社の十九社・じゅうくしゃ! 神様の宿所として扉が開くのはいつ?

 

素鵞社(そがのやしろ)・砂の交換(稲佐の浜)

東・十九社から本殿の裏手に進むと「素鵞社」があります。

御本殿の次に、パワーがある社と言われるのが「素鵞社」です。

また「素鵞社」には、「スサノオノミコト」が祀られています。

参拝は、階段の下で一礼して、階段を上がり参拝します。

参拝を終えると、階段を下りて、再び一礼をします。

 

お清めの砂(稲佐の浜の砂と交換)

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そして、社の左右には「清めの砂(お守りの砂)」があり、稲佐の浜の砂と交換します。

お砂をいただいたら、あらためて、階段の下で一礼します。

 

八雲山の岩肌

出雲大社 素鵞社の背後
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「素鵞社」の後ろには、八雲山の岩肌がせり出しています。

八雲山は聖なる山(禁足地)として、一般の人は入山することができません。

「素鵞社」では、聖なる山・八雲山の岩肌に触れることができる唯一の場所です。

 

御本殿の後ろ側

出雲大社 本殿 裏
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「素鵞社」は出雲大社 境内の最北に位置していて、御本殿の裏手のようすが伺えます。

 

詳しい情報(素鵞社)は、こちらの記事をご参考にお願いします。

→ 出雲大社の素鵞社・そがのやしろ! パワースポット(岩など)で知られるわけとは?

 

本殿西・遥拝場(ようはいじょ)

本殿西側の遥拝場

御本殿を囲む西側に遥拝場があり、大国主大神の正面にお参りすることができます。

御本殿の内部中央には心御柱(しんのみはしら)という太柱があります。

御本殿内では、心御柱を中心に時計回りにまわり、御神座に至る構造になります。

そのため、御神座は正面ではなく、西を向かれています。

 

本殿西側の遥拝場 案内板

御本殿の西側にある遥拝場は、とても貴重なスポットになります!

 

神楽殿(かぐらでん)

「神楽殿」は拝殿の西側、素鵞川を渡った先にあります。

御祈祷や結婚式をはじめ、様々な祭事や行事が執り行われます。

そして「神楽殿」は、大注連縄でも有名ですが、大注連縄は長さ13メートル、重さは5.2トンにもなります。

 

参拝時間・参拝時期など

 

参拝の時間(営業時間)

出雲大社では、参拝時間以外では四の鳥居前からの参拝になります。

そのため、ご紹介の参拝ルート②(拝殿~神楽殿)は、参拝時間内での参拝ルートになります。

参拝時間は、6:00~18:00 までです。

2022年2月現在、出雲大社では、参拝時間などを短縮されてます。

 

参拝の時期

参拝の時期としては「神在祭」での参拝が、様々なご利益を得られるのではないでしょうか。

また「神在祭」では、全国の神々が出雲に集まり「神議り(かみはかり)」と言われる神議が開かれます。

 

お賽銭について

お賽銭は「5円(ご縁)」とか「25円(二重のご縁)」とか、語呂合わせで決めるものでは御座いません。

神様に真摯な気持ちをもってお祈りをし、その気持ちを維持しながら日々の生活を送ることです。

そのため、祈りの心はお賽銭の金額によって決まるものではないとされています。

 

また以前では、特に出雲大社・神楽殿の大しめ縄に、お賽銭を投げ入れるという行為がみられました。

しめ縄とは神様がお鎮まりになる御神域を示しすものであり、しめ縄にお賽銭を投げ入れるのは神様に対して大変失礼になります。

 

参拝時の服装

出雲大社では特別な日を除き、通常は「拝殿」「八足門」「神楽殿」などでの参拝となります。

そのため、参拝を意識した一般的な服装であれば問題はありません。

ただし、極端なラフな服装は控えてください。

また、特別拝礼の日(八足門内 拝礼)では、タンクトップや短パン、サンダル等はご遠慮とのことです。

【紹介記事】 出雲大社でのタブーは?  参拝時の注意点・マナー情報(まとめ)

 

参拝の所要時間(目安)

出雲大社 正面(勢溜)からの参拝では、所要時間は「1時間30分」前後です。

大駐車場(外苑駐車場)からだと「1時間」ぐらいです。

一の鳥居から神門通りを散策し、出雲大社 正面(勢溜)からの参拝では「2時間~2時間30分」ぐらいです。

それぞれ所要時間の目安になりますが、時間に余裕をもってご参拝してくださいませ。

 

 

まとめ(参拝方法・参拝ルートなど)

出雲大社の参拝方法は2礼4拍手1礼です。

出雲大社境内のすべての参拝に「2礼4拍手1礼」の作法をもちいます。

 

参拝ルートでは、一の鳥居から出雲大社の正門に向かいます。

正門の「二の鳥居(勢溜)」から下り参道をすすみ祓社と祓橋にて心身を清め「三の鳥居」にすすみます。

最後に手水舎にて、両手・口の中を清めて「四の鳥居」から正面にある「拝殿に向かいます。

「拝殿」・「八足門」に参拝をして、御本殿を右回り(反時計回り)にすすみ、「東十九舎」「素鵞社」「遥拝場」「西十九舎」などを参拝します。

最後に神楽殿」「北島国造館などにも、お立ち寄りくださいませ。

是非ご参考に、充実したご参拝になりますようお願いいたします。

 

テレビ 放映された ~ 出雲大社! 最強の参拝ルート ~

2020年10月28日 フジテレビ「林修のニッポンドリル」にて放映された内容のまとめ!

旧暦の10月 出雲地方では神在月になり、全国から神々が出雲にお越しになられます。

テレビ放映では神在月に、出雲大社にて参拝するストーリーになります。

① 稲佐の浜

稲佐の浜で「砂」を収集する!

稲佐の浜で「砂」を収集する方法については、こちらの記事をご参考に!

② 祓社(はらえのやしろ)

下り参道にある祓社にて、けがれを払う!

③ 十九社(じゅうくしゃ)

東十九社・西十九社にて縁結びの相手を決めてもらう!

④ 素鵞社(そがのやしろ)

お砂の交換

御本殿の裏側にある素鵞社にて、稲佐の浜の「砂」と「お清めの砂」とを交換する!

八雲山の岩肌を触る

また、素鵞社の裏側に周り、禁足地の八雲山の岩肌を触る!

⑤ 遥拝場(ようはいじょ)

御本殿の西にある遥拝場にて、最後の参拝をする!

全国放映された参拝方法・参拝ルートも是非ご参考に!

 

出雲大社の鳥居

出雲大社には、「一の鳥居」から「四の鳥居」まで、4つの鳥居があります。

それぞれの鳥居には、素材に違いがあります。

  • 一の鳥居(石の鳥居)
  • 二の鳥居は、以前は木の鳥居でしたが、2018年に鋼材(鉄の鳥居)に建て替えとなりました。
  • 三の鳥居(鉄の鳥居)
  • 四の鳥居(銅の鳥居)

参拝時には、4つの鳥居もご確認してくださいね。

紹介記事: 出雲大社の4つの鳥居! それぞれの由来や歴史などの情報を纏めました

 

 

紹介記事
参拝方法・参拝ルート 出雲大社の『参拝方法・参拝ルート』などの情報(まとめ)
御朱印 出雲大社の『御朱印』は 5種類・オリジナル「御朱印帳」もあります
お守り 出雲大社の『お守り』! 種類や値段をはじめ 郵送方法など(まとめ)
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