出雲市大社町「稲佐の浜」の東 、出雲大社の方面に 標高75mの奉納山があります。
この奉納山には「出雲阿国終焉地之碑」「阿国塔」をはじめ、「奉納山公園」「展望台」「出雲手斧神社」などがあり、山頂から見える長浜海岸の姿は「国引き神話」の風景を感じます。
そんな、見どころ満載の「奉納山」についてご紹介します。
奉納山の由来
奉納山の由来は、中世の頃、廻国聖・かいこくひじり(諸国を回遊した仏教僧)によって、全国66箇所の聖地に経文を埋経されてました。
廻国聖の時代は、鎌倉時代の末から室町時代とのことです。
出雲の地ではこの山に奉納されたことから、この山を「奉納山」と呼ばれるようになったそうです。
奉納山 入口と中腹には!
奉納山の入口には「出雲阿国終焉地之碑」が建てられています。
そして、奉納山の中腹には「阿国塔」があります。
「阿国塔」は、歌舞伎の始祖・出雲阿国をたたえ、歌舞伎界の名家 中村家・市川家をはじめ・水谷八重子などの名優たちの寄付により建立されました。
現在の「阿国塔」は、1968年(昭和43年) に再建された塔です。
奉納山 山頂!
奉納山の山頂には、「奉納山公園」「展望台」「出雲手斧神社」があります。
展望台・奉納山公園
奉納山の山頂には、展望台があります。
この展望台からは、稲佐の浜や長浜海岸、天気がよければ三瓶山がきれいにみえます。
いわゆる、国引き神話の稲佐浜海岸から三瓶山までが一望できます。
展望台がある山頂は「奉納山公園」になり、周りにはベンチが幾つも設置されていますよ。
国引き神話
八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)は、出雲の国は細長く小さいため、新羅(しらぎ)という国の余った土地を切り離し、出雲の国にくっつけました。
そのとき、新羅の土地を綱で引っ張りかけた杭が「三瓶山」、その綱は「薗の長浜」になりました。
海岸の砂浜が遠くまで続き「縄」のように見え、その綱の先には「杭」・三瓶山があります。
そして、山頂の公園では「国引き神話の風景」の案内板が設置されてます。
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出雲手斧神社
奉納山の山頂入口には「出雲手斧神社・いずもておのじんじゃ」があります。
出雲手斧神社は「手置帆負命・たおきほおいのみこと」「彦狭知命・ひこさしりのみこと」をご祭神としてお祀りされてます。
この二柱の神様は、天日隅宮(出雲大社)や橿原神宮などの造営にご尽力されました。
そのことから「手置帆負命」「彦狭知命」は、工匠の祖神であり、建築建設業・家屋建造物などの守護神として、また技術の神様であると伝えられてます。
奉納山公園 まとめ
奉納山は、出雲大社の西、稲佐の浜近くにある 標高75mの山になります。
その由来は、中世の頃、諸国を回遊した仏教僧(廻国聖)によって全国66箇所の聖地に経文を埋経され、出雲の地ではこの山に奉納されたことから「奉納山」と呼ばれるようになりました。
そして、奉納山には「出雲阿国終焉地之碑」「阿国塔」をはじめ、「奉納山公園」「展望台」「出雲手斧神社」などがあります。
特に、山頂から見える長浜海岸・三瓶山の姿は「国引き神話」の風景を感じる、美しいスポットになります。
是非、奉納山にも足を運んでくださいませ。
よろしくお願いします。
名称:奉納山(公園)
住所:島根県出雲市大社町杵築北3072-1
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