出雲市西園町の妙見山・中腹に鎮座する「長浜神社」。
長浜神社の御朱印は、とても種類が豊富で楽しめるとお聞きしたので訪れてみました。
そして長浜神社は、国引き神話のゆかりの地でもあり、戦国時代では加藤清正をはじめ 名将が祈願に訪れた神社です。
長浜神社のお守り・ご利益などとあわせ、ご紹介いたしますので観光のご参考まで。
国引き神話
国引き神話は、八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)は、出雲の国は細長く小さく作りすぎたため、新羅(しらぎ/朝鮮半島の西側)という国の余った土地を切り離し、出雲の国にくっつけました。
そのとき、新羅の土地を綱で引っ張り・掛けた杭が「三瓶山」、綱は「薗の長浜(長浜海岸・稲佐の浜)」になりました。
さらに、西と東の間は「北門(きたど) の良波(よなみ)・佐伎(さき) 」から引き、東端は「北陸」から引っ張り(杭は大山・綱は弓ヶ浜)、現在の姿(出雲の国・島根半島)に導かれたと記されてます。
加藤清正をはじめ、戦国武将が祈願に!
豊臣秀吉の唐入り・朝鮮出兵の際、加藤清正や片桐且元などの名だたる武将が参拝(百日祈願)したことで知られます。
そして、出兵の緒戦が連戦連勝であったことから、豊臣秀吉から「桐の神紋」をはじめ 様々な恩賞(奉納)を受けられた。
その恩賞の使い片桐且元が弓矢をたてかけた松「弓掛(ゆみかけ) の松」が境内にあります。
御祭神
長浜神社の御祭神は、国引き神話の主役・八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)を主祭神として祀られています。
そして配神として、布帝耳神(ふてみみのみこと)・淤美豆奴神(おみずぬのみこと)です。
ご利益
妙見信仰は、北極星や北斗七星に祈る信仰として、国家鎮護や、無事を祈り命運が長く続く(武運長久)などのご加護で知られます。
そのことで「武道」「スポーツ上達」「勝負」などの守り神としてご利益があると伝えられています。
そして、八束水臣津野命が成し遂げた・国引き神話による「不動産守護」「悪縁絶ち良縁引き」。
さらに、子授けや安産、交通安全・商売繁盛などのご利益があるとされています。
参拝方法・参拝作法
長浜神社の参拝方法は、一般的な作法「二礼・二拍手・一礼」です。
御朱印
長浜神社の御朱印は、とても種類が豊富です。
御朱印の種類は、
- 通常の御朱印
- 文字が金色の御朱印
- 絵柄・季節限定の御朱印
- 神社名・神様(八束水臣津野命)のお名前が入った御朱印
そして、炙り出しの御朱印がたくさんあります。
さらに、長浜神社は、出雲國神仏霊場巡り 第十九番霊場になり、神仏霊場巡りの御朱印も授けていただけます。
文字が金色の御朱印
絵柄が入った御朱印
出雲國神仏霊場巡りの御朱印
長浜神社は、出雲國神仏霊場巡り 第十九番霊場です。
出雲國神仏霊場巡りの御朱印は、その社寺の名前や由来などから「一文字」が記されてます。
長浜神社の一文字は「綱」の文字。
宮司さんにお聞きすると、国引き神話の綱・薗の長浜からとお伝えいただきました。
値段
値段は 500円(初穂料)
授与所
境内の三身舎(社務所)にて、授与いただけます。
お守り
勝守
お守りは、勝守(かちまもり)が6種類あります。
勝守は、妙見信仰の北斗七星をデザインされ「勝負の守り神」を身につけるお守りです。
勝守(表面)
勝守(裏面)
病気平癒御守
様々な病気や怪我が心配な時代、回復を願い、そして部位ごとの御守を持つと更に安心とされています。
病気平癒御守は、頭・目などをはじめ、9種類があります。
値段
値段は 500円(初穂料)
授与所
境内の三身舎(社務所)にて、授けていただけます。
境内ご紹介
参道の石段
長浜神社は妙見山の中腹にあるので、長い石段をあがります。
車での移動でしたら、右側に道がありますよ。
隋神門(ずいしんもん)
長い石段をあがると、立派な隋神門があります。
石段からみえる(下からみる)注連縄は、とてもインパクトがあります。
拝殿
拝殿の注連縄も大きく、約1500把の稲わらを使用されており、出雲流の中程が太い注連縄です。
緑豊かな境内はとても落ち着き、拝殿(神明造り)はとても神秘的な雰囲気に包まれます。
境内の広さは、約1万3,000平方メートルとのことです。
本殿
拝殿の後方にある御本殿は、とても雰囲気がありますね。
また御本殿は大社造り変態とのことで、日本の神社建築様式の一つであり、もっとも古い様式とされてます。
春日神社
御本殿の左手には、春日神社があります。
春日神社は、病気平癒、 厄除け・厄払い、交通安全などのご利益があると伝えられます。
三社鳥居
御本殿の右手にある、三社鳥居。
大和の国一宮、大神神社・三ツ鳥居にちなんだ、三連式の鳥居です。
この三社鳥居には、岐神社・夫婦石・納社があります。
岐神社
道路の分岐点などに祀られる、道祖神とも呼ばれるそうです。
夫婦石
夫婦円満、子授け、安産はだれしも望みますね。
古例にならい夫婦石では、男石・女石を撫でて祈るとご利益があるとされてます。
納社
元々は、個人宅で祀られていた荒神や、石の社の納め所であったそうです。
家内安全・災難除けなどのご利益があるとされてます。
天神社
天神社は、医薬などの神として知られています。
稲荷神社
正一位稲荷大明神と言われ、長浜神社の境内にインパクトがあります。
平成3年に台風19号による大きな被害があり、稲荷神社は地域の被害を一身にお受けになられと伝えられてます。
その後から稲荷神社は「折身代わり稲荷」と言われるようになりました。
厳藻かけ
長浜神社の周辺では、忌服の期間を終えた後、海で身体を清めた証しに海の海藻をもって神社へお参りする風習があったそうです。
お供え物でもある海草は「いずも」と言われ「出雲」の語源になったとされてます。
三身舎(社務所)
拝殿の左手にある三身舎(社務所)です。
こちらで、御朱印・お守りをはじめ、御祈祷などの受付けをされてます。
駐車場
駐車場は、入口付近と、中腹・山上の3ヶ所、それぞれに駐車場があります。
中腹・山上の駐車場は、入口の右側にのぼり道がありますので、そちらを上がってください。
大型バスの駐車場は、入口付近のみ・3台が停めることができます。
※ 長浜神社の駐車場は、普通車70台・大型バス3台が利用できます。
アクセス
車
JR出雲市駅から約15分・出雲ICから約10分です。
特に、出雲ICから出雲大社に向かう途中、長浜神社の近くを通ります。
路線バス
JR出雲市駅からスサノオ観光バス外園線「長浜神社前」下車
長浜神社 まとめ
長浜神社は、妙見信仰による、武道・スポーツ上達・勝負などの守り神。
そして、国引き神話のゆかりの地として、不動産守護・悪縁絶ち良縁引きのご利益。
さらに、子授けや安産、交通安全・商売繁盛などのご利益があると伝えらます。
御朱印は、とても種類が豊富です。
通常の御朱印に加え、文字が金色・絵柄・季節限定などがあり、炙り出しの御朱印はとてもユニークです。
さらに、出雲國神仏霊場巡り(第十九番霊場)の御朱印も授けていただけます。
お守りでは、勝守・病気平癒御守が、武道やスポーツを志す方々に人気です。
戦国時代、朝鮮出兵の折り、加藤清正や片桐且元などの名だたる武将が参拝(百日祈願)したことで知られます。
そして恩賞の使い、片桐且元が弓矢をたてかけた松「弓掛(ゆみかけ) の松」が境内にあり、その松をみると身が引き締まります。
このように、長浜神社は様々な視点をもつ神社であり、ご参拝をお願いし体感してくださいませ。
是非よろしくお願いします。
その他情報
長浜神社(読み方:ながはま じんじゃ)
住所:島根県出雲市西園町上長浜4258
電話番号:0853-28-0383
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